舌に付いてる白いヤツ。「舌苔」ってしってる？
歯周病は歯ぐきに潜む歯周病菌が原因ですが、今回は、口臭に繋がることがある菌たちによる舌苔についてご紹介です。
舌苔とは？
鏡の前に立って、大きく舌をベ～っと出してご自分の舌の表面を見てみて下さい。
舌の表面に白っぽい苔（チーズ）みたいなものがついていませんか？
結構多くの方がうっすらとついているんじゃないでしょうか？これが「舌苔」です。
ほとんどついていないきれいなピンク色の方もいれば、広く分厚く付いている方もいるだろうし、コーヒーやタバコのせいで、うす黄色のものが付いている方もいるかと思います。
この舌苔は何なのかといいますと、食べかすや、タンパク質等の物質が細菌により分解されたものなどが重なり溜まったものです。
舌苔ができる主な原因は、口の中の細菌が原因とされていますが、消化器系の疾患の場合があったりもしますし、まだ原因が謎な部分もあります。
舌苔は口臭だけでなくガンにもなりやすい？
舌苔が広く分厚いってことは、口の中の細菌の活動が活発ってことです。細菌が活発ってことは、揮発性のくさ～いガスは発生しまくり、口臭がヤバイって事になります。
鏡で見て舌苔が気になる方は口の臭いを注意したほうがいいかもしれません。自分で【口臭をチェックする方法】してみましょう～。
さらに最近、興味深い研究結果も発表されています。岡山大と北海道大の研究チームのデータのよると、舌苔のない人に比べ、舌苔の多い人ほど口の中のアセトアルデヒドの濃度がたかくなり、口の中のガンのリスクが高くなってしまうというものでした。
アセトアルデヒドは、タバコの煙や細菌がアルコールなどを分解するときに発生するもので、発ガン性があるとされている厄介な物質です。
研究では、舌苔を取り除いていくと、アセトアルデヒドの濃度も下がっていくとのことでしたので、やはり口臭予防のためにもガン予防のためにも、舌も気をつけてチェックしていった方がよさそうです。
きちんと舌苔のケアもしていきましょう～。
舌苔をケアしていこう
「ヤバイ！発ガン性がある！」とか思って、焦って無理やり取り除こうとしてはいけません！ 舌はとてもデリケートで傷つきやすい部分です。
強い力で歯ブラシでゴシゴシしたりすることは絶対にNGです。強く擦り過ぎたりすると、舌を傷つけたり神経を傷つけてしまい、さらに舌苔が酷くなったり、味覚がおかしくなったりしてしまいます。
舌苔は一気に全部取り除こうとせず、一日一回のみ舌ブラシや舌クリーナーなどで舌をやさしくケアして清潔にしていけば、だんだんと健康できれいな舌になっていきます。
無理せずやさしくケアしていきましょう～。
